おしらせ
2020/07/28 TS32, TS60の一部キーが認識しないjsonファイルの問題を修正しました。また、TS48はrev1に対応しました。
不具合があればtwitterにておしらせくださいませ。
2020/09/10
- TS60のキーマップのレイヤー層を増やしました(VIAは最低4レイヤーを求めているため)
- Rhymestoneのキーマップを最新にアップデートしました
- Leftover30のVIAを追加しました
2020/11/13
ファイルをgithubに一括配置するように変更しました。
2020/11/25
Treadstone60αに対応しました。
2021/04/26
4/26 release版からTreadstone60のPID/UIDが変更になりました。
VIAってなに?
QMK対応キーボードのキーマップを書き換えるアプリケーションです。
通常、QMK対応キーボードのキーマップを書き換えるには、
- QMKの開発環境を整えてからC言語のキーマップファイルを編集、自分のパソコンでmakeする
- QMK Configuratorというwebアプリでキーマップを編集しbakeする
のどちらかを行ってhexファイルを作成したあと、書き込みアプリのQMK Toolbox等で書き込む必要があるのですが、VIAに対応した場合、
- VIAアプリケーションをPCにインストール
- ベースとなる作成済みのhexファイルをQMK Toolbox等で書き込む
- VIAを起動したら(公式対応していない場合はjsonファイルをインポートしたのち)キーボードを自動認識するのでキーマップを編集。編集はその場でキーボードに反映される
といった感じで、一度hexファイルをキーボードに書いてしまえばあとはVIAアプリからキーマップを直接編集可能になる優れものです。
ただし、キーボード作者もしくは有志がVIA用のhexファイルとjsonファイルを作成するためのキーマップをあらかじめ作成していることが条件となります。
キーボード設計者的には、keymap.cにコーディングしているようなそのキーボード特有の機能をQMK Configuratorでは使えないわりに、対応作業や確認作業がちょっと面倒くさかったりしてイマイチだなぁと感じていたのですが、VIAの場合はQMK上で作り込んだキーマップをVIAキーマップ用のフラグを立てて使うので、keymap.cの中の機能はそのままにVIAからキーマップを変更出来るようになります。
また、VIA用のHexファイルとjsonファイルを用意するだけで済むので、これまでQMK開発環境をユーザーに整えやすくするためにQMK本体にプルリクしていた手間を省けます(でも作者的には一度はプルリクして自分のコードのダメさをレビューしてもらったほうが良いかも…?)
ユーザー側はQMK toolboxとVIAを入れるだけで済み、実際面倒くさい開発環境の構築の手間が無くなるのですごく易しくなります。
実は存在自体は以前から知っていたのですが、どうせ対応が面倒だったり公式にPRしないとつかえないでしょ?みたいに思って調べもしてなかったんですが、先日サリチル酸さんがVIAの記事を出されてて読んだら結構便利やん?意外とやることは少ないやん?と思ったので連休中に対応してみました。
ということで、使い方などは丁寧に書かれたサリチル酸さんの記事をおよみください。
(初心者編)VIAを使ってキーマップを書き換えよう
キーボード設計者の方の対応方法については以下を。
(設計者向け)VIA対応のファームウェアを作ろう
対応リスト
ファームウェア置き場(VIA用はインポート用JSONファイル同梱)
- Rhymestone
- Treadstone32 rev1/lite
- Treadstone48 rev1/rev2
- Treadstone60 α/β/γ
- Leftover30
Rhymestone
Treadstone48
Treadstone32 / 32lite
Treadstone60α/β/γ
α版はmarksard_treadstone60_alpha_via.jsonを、それ以外はmarksard_treadstone60_via.jsonをお使いください。hexファイルは共通です。
Leftover30
蛇足
以下蛇足…
どうも私の認識がかなり古臭くなっているようで、基本的にQMKはmakeして利用してほしいなと考えてたうえでの発言だったのですが、最近はQMK Configuratorでの挙動を前提としたキーボード作りを求められている雰囲気があります。
ただ、私が作成している30%キーボードではレイヤー移動用の長押し判定時間と、通常の長押し判定時間に差を作って(90WPM程度で)誤判定がないようにしているのですが、これがQMK Configuratorでは動作させることが出来ずにいます(これが動かないとTS32なんかはちょっと厳しい)。
VIAの場合は登録したVIA用キーマップのファームウェアの、キーマップの領域だけをカスタム出来る作りのため、前述の長押し判定の独自コードがそのまま使えたり、ロータリーエンコーダーもカスタム済みのものが動作するようになっていて、その点ではVIAを使うほうがメリットがあります。
ただ、まぁどちらのキーマップ編集ツールもQMKの機能に全部はアクセス出来ないため、まだもう少し様子見ではあるのかなというのが正直な感想です。