ステレオミニケーブルなら作ったことあるので作ってみたくなった
helixやcrkbdの左右のキーボードを接続するケーブルを作りました。パラコードの被覆をケーブルに被せて作ってたのをTwitterのTLで見たので真似してみたくなって。
helixやcrkbdで使用しているのはステレオケーブルなので線やプラグの入手も作り方も簡単です。
材料
- 2芯シールドケーブル適量
- パラコード
- ステレオミニプラグ2個
- 熱収縮チューブか絶縁テープ
- ニッパー、ハンダ、ハンダごて
- あればケーブルストリッパー(カッターで代用可)
ケーブル長がどれくらい欲しいか事前に確認しておくと良いです。
プラグの形状はストレートやL字を選べます。
熱収縮チューブは芯線よりは少し大きめのものを、無ければ絶縁テープを。絶縁テープはベタベタしないハーネステープがおすすめです。
パラコードの径と、2芯シールドケーブルの径と、プラグの径
購入する際はパラコードの径と、2芯シールドケーブルの径と、プラグの径に注意してください。
合わせたいプラグを見つけてから、プラグのコード適合径から少し小さい径のパラコードを選び、さらに シールドケーブルをパラコードの70%以下の径のものを用意 するとうまくいくと思います。パラコードは中身を抜くと被覆の径が少し小さくなるのと、パラコードの被覆とシールドケーブルの被覆との摩擦力が結構強いのでシールド線が大きいと入りません。
ちなみに今回 使った材料は、
- プラグはオヤイデのP3.5シリーズのL字(コード適合径6mm)オヤイデのプラグの製品概要
- パラコードは5mm径
- ケーブルは2芯ソフトシールド線の0.18sq(仕上がり寸法径3.5mm程度)
で嵌合具合がギリギリでした。
仕上がりのケーブル長を75cm程度に見込んで1mずつ購入して、プラグはスプリットキーボードに使うとき場所を取らないL字を選びました。
パラコードとシールド線を合体する
事前にシールドケーブルを仕上がり寸法+6cmくらいにカットしておきます。+6cmはプラグとの結線のためにコードを露出するぶん+αです。
パラコードの両端は購入時に熱で固められているのでそこをハサミ等でカットします。
中に入っている撚り線と被覆に分かれると思いますので、中身を抜きます。
次にシールドケーブルを入れやすいように、被覆の端をライター等で熱してバラけないようにします。
そしてシールドケーブルをパラコードに通します。
パラコードは前後にも伸縮するのが通すと分かると思います。伸びすぎず縮めすぎず、お好みの手触りの状態でシールド線の長さに合わせてパラコードを余分な部分をカットして、端をバラけないように熱して固めます。
結線
合体出来たらプラグとの結線です。
シールドケーブルには中に2つの被覆つきの撚り線と網状になったシールド線の計3つの線があります。
シールド線が芯線を覆っているのは、シールド線をGNDと接続することで中心の2線をノイズから守るという役割を持っています。
シールドケーブルの被覆だけ2cmくらいカットして、露出したシールド線は片方に寄せて手でくるくると撚ります。二つの芯線も被覆だけ1cmくらいカットして、露出した芯線を同じようにくるくると手で撚ります。
撚っただけだとバラけやすいので、線の先にハンダを付けて固めておきます。こうするとプラグと結線する時にラクです。
結線前にプラグの組み立て方をよく観察してください。プラグの結線部分を覆うカバーを先にケーブルに通し、はんだ付けし、カバーねじ込んで完成、となるものが多いので忘れずに先にカバーをケーブルに通しておいてください。
ステレオプラグには端子が3つあり、Tip、Ring、Sleeveと呼ばれます。ステレオケーブルとして一般的に流通しているものはTip(Left signal)、Ring(Right signal)、Sleeve(GND)の結線がされているので、 Sleeveにシールド線を結線し、TipとRingに芯線を結線します 。
熱収縮チューブがあればそれを通してからハンダ付けして、付けた部分でショートしそうな部分を収縮チューブで覆ってドライヤーやハンダこての熱で収縮させます。無い場合はハーネステープ等の絶縁テープで保護してください。
写真では黒色の線をTip、白色の線をRing、網線をSleeveにはんだ付けしています。もう片方も同じつなぎ方をすれば完成です。
写真撮ってなくて申し訳ないです。字ばっかりでわからん!って人多数な気がするので詳しい解説はグーグル先生で「ステレオケーブル 結線」で調べるとどっさり出るのでそちらで…
完成
両端がL字のステレオミニプラグのケーブルって種類が少ないしカラフルな被覆のケーブルも無いので自作するを愛着が湧きますね。
これが出来たらUSBケーブルも結線数が増えるくらいの応用だと思うので(難易度はちょっとUPします)、チャレンジするのもいいかもしれません。
もちろんオーディオケーブルとしても利用可能。iPhoneと自作のハイブリッド真空管ヘッドホンアンプ(界隈ではYAHAアンプと言われるものです)を繋げてみました。
径の細いものも作ってみました。1mにしたのでちょっとスプリットキーボードの接続ケーブルとしてはちょっと長かったかな。